Astaの日記 DAY27「アスタの買い物術」

 私は日本で食料品の買い物をするのが好きです。陳列棚に並んでいる食材を見ると「これは何なの?」「これをどうやって、何に使う?」、「これはどうやって食べる?どんな味がする?」という気持ちによくなります。

 最初はあんまりにも何を食べたらいいか分からなくて、困っていましたが、徐々に自分の毎回の買い物リストができて、野菜、果物、魚は私のカゴに詰め込む中身になりました。そして買い物をすればするほど、どこで何を買うか自分の好みを見つけました。

 しかし、商店に通いながら不思議に思ったことはたくさんあって、いくつかリストアップしました。

1.船が連続で来ないと日常商品が買えなくなることです。たまにあるものだと聞いていましたが、実際に自分であっちこっちですっからかんの棚を見たら、「お金があるけど、半分空っぽの商店で買うものがない」と子供の頃おばあさんがソ連時代について話したセリフが浮かびます。

2.卵が冷蔵庫の中ではなく、普通の棚に置いてあることです。島で卵を買おうとしたら生ものである卵は何週間もそのまま置いてあって大丈夫なのかという心配を感じました。そういう条件で売られている卵をあまり食べたくない時期もありましたが、調べてみたら、冷蔵庫に限らず常温保存の方法もあると分かって買うようになりました。このきっかけで卵についての知識も増えました(笑)。

3. あさぬまと八丈ストアのお弁当割引です。仕事終わりに、家に何もない日、割引がついているお弁当はなかなかありがたいことです。とくに50%の割引ですね。けれども、八丈ストアで18:30になったら普段表に出ない日本人の戦いモードはスイッチオンになって、皆さんは頑張って狙っていたものを取ろうとします。その姿は高校生の時乗っていた一日に何回かしか来ない路線バスの様子を思い出されます。乗ろうとしていた人々の熱意は八丈島にも感じてビックリしました。

4. リラックスできるレジの段階です。リトアニアとヨーロッパの多くの国ではレジの定員さんは買い物をスキャンしたら物をカゴに戻さず、滑り台のようにレジの向こう側に軽く押します。そこから自分で物を取ってかばんに入れなければなりません。一方、八丈島では買い物カゴをそのままレジの定員さんに預けて、定員さんが丁寧に重さと形を考えながら商品を並べてくれることはらくで感謝を感じます。

 この4つと他の細かい違いは私にとって新しい発見でしたが、皆さんから見れば、カゴを使わず商品を手だけで持っている、知らない人に「これをどうやって食べるんですか?」と質問等しているアスタも少し変わった風にみえたりするかもしれません。けれども、そういう所こそ、文化の違いを気づく舞台になります。商店で感じる違いや新しい刺激は食料品の買い物が好きになった理由です。皆さんも「これはどんな味がする?」気になる商品がありませんか?今まであまり食べなかったものを食べてみたら面白い発見がある思います。リトアニア産の限定チーズ「ジュガス」はいかがですか?!