Asta の日記 DAY 13「日本食と私の胃袋」

Labas、 こんにちは。

皆さんもし、ある日、ラーメン、お米、味噌汁、漬物、豆腐、醤油、お寿司を食べられなくなって、その代わりに、お肉、パン、スープ、乳製品と野菜を食べることになったら、どうなりますか?私は八丈島に来てどうなりましたか、お話します。

リトアニアで普段食べていた料理
旅行先で食べたおいしい日本食

来日する前、毎朝三種類の穀物が入っているポリッジ(お粥みたいなもの)を食べていました。昼にはスープと野菜+お肉/魚の料理をよく食べていました。日本に来てから、私の好きなšaltibarščiai(冷たいビーツスープ)、Rauginti kopūstai (ザワークラウト)、 sūrelis(カードチーズスナック) が消えて、その代わりにおにぎり、揚げ物、麺等のものが目の前に現れました。そうなると予想して悲しむことより、日本料理を食べることを楽しみにしていました。日本料理の中で家庭料理、和食と和菓子がとても好きです。その理由は日本料理がとてもヘルシーであることのイメージの影響もありながら、なにより単純に美味しいからです。お寿司、お団子も、コロッケも、卵焼き、ぜーーーーんぶ美味しいです。これから私も、色々な美味しいものを食べて生活すると思っていました。しかし、その気持ちは私の現実と遠くすれ違いました。実際には、日本料理を中心に食べるようになって、一ヵ月も経たないうちに お腹を壊しました。体重も増えました。どうにも対応とコントロールができなくて、想定外の問題に会いました。

▲島の食堂で食べた私が好きな和食▲

振り返ってみるとお米、ナス、ピーマン、納豆、豆腐、魚、そば、お寿司は毎日食べたものでした。なかなか体にいいものだと思ってたから、どうして胃袋が痛くなっているか、わかりませんでした。組み合わせが悪いとしても、その代わりに何を食べればいいか分からなくて、取り合えず島の人の真似をしてみることにしました。「普段、何を食べているのですか」と聞いてみたら、パン、サラダ、目玉焼き、酢の物、から揚げ、麺、味噌汁とその他の答えが出ました。食べ方まで説明してもらって、自分も作ってみようのやる気で、初めて日本家庭料理にチャレンジしました。結果は、どちらかというと失敗の方でした。やはり細かいところが分からなくて、同じ味を出せませんでした。私が慣れていた塩コショウ、スパイス、ハーブの味付けは、日本人が慣れ親しんでいるしょうゆ、みりん、酢、砂糖と塩の組み合わせとは違いが多過ぎました。

献立に困ったときはコレ
(オートミール、黒大豆、きゅうり)

次に試したのは古き良きリトアニア料理でした。しかし、そこにも複数のハードルがありました。まずは、日本に引っ越したばかりで、リトアニアから持ってきた二つのスーツケース以外何も持っていませんでした。もちろんリトアニア料理に必要なもの(スプーン、オーブン、ボール、フードプロセッサー等)もなくて、そもそもナイフとパンを手に入れることに時間がかかりました。結局八丈ストアで販売されていたナイフとパンを買ってから、二つ目の問題、必要な材料がないことに気付きました。ザワークラウト、ビーツ、ライ麦パン、サワークリーム、ハーブ等がなくって、しかたないと思いながら、八丈島で買える野菜、果物、お肉と魚を定番にしました。玉ねぎ、にんじん、ジャガイモ、キュウリ、トマト、キャベツ、レタス、コーン、カボチャは私の毎回の買い物リストに入りました。徐々に魚、刺身、海老も食べようとしました。

島にある材料を使って、
私が作っているリトアニア料理

日本か、リトアニアか、どちらかの食材の方が安いかというと、リトアニアの勝ちです。リトアニアで毎日食べていた野菜と果物は八丈町の食料品店では比較的に高かったです。例えば、一個のリンゴ215円ぐらいしますが、リトアニアでは215円で、1キロのリンゴ(8個ぐらい)買えたのです。野菜の場合、1キロのトマトをリトアニアでは200円で買えました。日本は初めてではないから金額の違いがあると知ってはいましたが、ある値段で買えたものは何倍も高くなったらけっこう圧倒され、遠慮してしまいます。もちろん、私の胃袋はこれ以上我慢してくれなくて、とりあえず、簡単な材料で食事を作ることにしました。

そうしたら、2-3カ月間でお腹が少しずつ回復し始めました。今も、毎日野菜のサラダを作って、卵、サツマイモ、カボチャをゆでて、鮭を焼いて、穀物の一種類であるオートミールを食べています。もう少し濃い味が欲しい時は、ご飯、お肉、パン、チーズも食べます。

▼毎日作っているリトアニアと島のコラボ料理▼

あびの実が入ったサラダ
植物公園で食べた畑ブロッコリーと八高のカリフラワー
朝食には麦と炒め野菜

八丈島での食事は美味しいけれども、今のところは自分の食べ物に注意する必要があります。これから長い時間をかけて少ない量から日本料理に体を慣らしていくことを試していきたいです。一応、納豆、明日葉、味噌汁と栗を美味しく味わえるようになりました。次はもう少しお腹がお米に慣れたらいいな…

また今度、IKI!