Asta の日記 DAY 35「人を繋ぐジャガイモ」

 リトアニアでは畑を持っている人が多くて、私もリトアニアにいた時に家の畑でジャガイモ、トマト、キュウリ、イチゴなどの野菜や果物を家族で育てていました。八丈島に来てからそれができなくなり、代わりに野生の明日葉、あびの実(クサイチゴ)、タコウナ(タケノコ)を集めることを楽しんでいます。しかし、数週間前、友達の畑で久しぶりの畑仕事に参加させてもらいました!

 今までは島民の人と何回かジャガイモの話をしたことがあります。どうやら、リトアニア人も島の人もジャガイモが好きで、育ている人が多いようです。私もジャガイモが好きだという話になったら、皆さんが自分の畑で取れたジャガイモを私にもおすそ分けしてくれたことがありました。貴重なジャガイモと共に皆さんの優しさを頂き、代わりに私も皆さんの力になりたくて、「次の収穫の時、私にも手伝わせてください」と積極的に言っていました。そうしたら5月末にジャガイモ堀りに誘われました!


 ある日曜日の朝坂上に向かい、約束の畑に着きました。ジャガイモのエリアに近づいたら、私の目にある看板が入ってきました。そこに「この列はアスタ予約済みです」と英語とリトアニア語で書いてありました!

 そこまでおもてなしをしてくれたことに感動して、ハイテンションで作業を始めました。最初は手袋、長靴に足カバー、そして蚊取り線香の装備を身に付けました。手袋と長靴は畑仕事に違和感のないものでしたが、土が靴の中に入らないようにするカバーと蚊取り線香はリトアニアで使ったことがなくて新しい経験でした。その後作業が始まり、土の中に手を入れてジャガイモを探すことが懐かしかったです。小っちゃい芋まで容器に入れているところを見られたら、大きいジャガイモだけ取っていいよと気を使われました。しかし、「小っちゃいジャガイモは一番美味しい」とよくおばあちゃんに言われてきたことを友達に伝えたら、笑いながら「あなたのおばあちゃんはよく知っているね」と言いました。その調子で1時間もかからず2人で予約されていた列を掘り終わりました。結果は27キロもジャガイモを掘りました!


 私は1列の収穫だけに参加しましたが、それまで数ヶ月間かかる芋を育てる作業もあり、10年間以上畑を培っている友達に畑は疲れないですかと聞いたら、もちろん大変だという答えを聞きました。しかし、頑張って育てた野菜を食べるとまた作りたい気持ちになり、他人と分け合うことも幸せだと答えました。

 27キロのジャガイモは私へプレゼントになったのでまた私がおすそ分けして、芋がくれる小さな幸せを他の人にもシェアしました。残りの量で色々なジャガイモの料理を作って、楽しんでいます!次に作ってみたい料理は飛行船の形をした、肉包みが入っているジャガイモで作った団子 、いわゆるCepelinai (ツェペリナイ)です!八丈島のお店でよく食べられる島寿司の様にリトアニア料理のお店でよく食べられる料理です。八丈島でも作られるか、やってみたいと思います!