Asta の日記 DAY 9「野生の宝物」

Labas、 こんにちは!

リトアニア人は自然の宝物を探しに行くことが大好きです。その宝物は季節と人によりますが、私の場合はベリー、ハーブ、花、動物とキノコです。「どうしてそんなものを探しに行くの?」と思われるしょうか。それは今まで森と生きてきた先人の伝統であり、当時の人々の日常でもあったからです。つまり、引き継いだ文化なんですが、それが続いている理由は単純に楽しいからなのではないかと思います。地理的に森の近くに川や池など水源があることが多いので、森の中のキャンプやバーベキューがとても盛んです。

でも、やっぱり、季節ごとにできることが違って、夏と秋がもっとも人気があるシーズンです。それはベリーとキノコのおかげです。

ベリーの時期 7月~11月にかけて
キノコの時期 8月~10月にかけて

島に住んでから、見たことがない植物に毎回毎回驚かされました。葉っぱの形、触ってみた後の感触、すごい花の形、どれも不思議、どれも興味深いものでした。「常春の島」は一年中花が咲いている八丈島にピッタリの言葉だと思いました。毎日歩きながら色々なものを発見しましたが、今まで見たものの中ではアロエの花に特に見惚れています。

こうやってはじめは、たまたま見かけたものを観察するだけでしたが、2月からは本気で八丈島の宝物を探し始めました。第一ターゲットは明日葉でした。

第一ターゲット:明日葉 

長い間明日葉を他の植物と区別できませんでした。島の人に「これだよ、これが明日葉だ」と見せてもらった時まで、明日葉は私の視界に全く入りませんでした。しかし、今の私には美味しい明日葉を見つけられる目が備わりました。それはある熱心な明日葉愛好家に出会ってからです。その友達に明日葉の食べ方も教わりました。それからは若い明日葉の枝を取って、家でゆでてから味わうようになれました。その後明日葉のシーズンが終わって、今度は新しいターゲット「あびの実」が現れました。

第二ターゲット:あびの実(クサイチゴ)

リトアニアにあるラズベリーに似ているあびの実を、明日葉よりすぐ見つけられました。「5月はあびの実の季節」だと友達に教えられ、山の方へ行って、黄色と赤色の実を発見しました。てっきり赤の方が美味しいと思ったら、食べてみると黄色い方が美味しかったです。実の甘さは、今まで食べたベリーと違う味であることにビックリしました。もう一つの意外な点はとても取りやすいことでした。リトアニアの野生ベリーはほとんど全部地面にあるので、しゃがんでから取るベリーです。

ところでリトアニアのベリーを食べたことありますか?
リトアニアの一番人気のベリーはクランベリーとビルベリーです。あびの実の半分の大きさで、割と小っちゃいベリーです。リトアニアではバケツを持って、1,2キロの量の器でこの森の宝を取りに行きます。ベリーを集めてから家で寒い季節に向けて蜂蜜か砂糖を使ってジャムを作ったりします。

クランベリー
ビルベリー

自然に育てられて、栄養で溢れている自然の宝物は他にもあると思いますが、人が自然の恵みを受けて育てたものも宝物だと思います。その土地で、その土地の人が育てたものはその土地にしかないものを生み出します。八丈島の皆さんは畑を持っている人が多いと聞いてます。プレゼントとしてもらった家の畑の野菜はとても美味しかったです。いつも皆さんの気持ちと努力に感謝しながら食べています。

5月が終わるまで、あと少なくとも一回あびの実を取りに行きたいと思いますが、最近また新たな八丈島の自然の宝物が私の耳に入りました。第三ターゲットは何でしょうか?見つけたらまた教えます!

IKI またね!