月別アーカイブ: 2022年6月

Asta の日記 DAY 11「天気を読む賢者」

Labas、 こんにちは。

昔から気候は人の生活に大きな影響をもたらしています。場所によって動物、植物の種類も異なり、南に住んでいた人々と北に住んでいた人々の生活が随分違いました。日本の場合も、暖かい沖縄と雪の北海道で生活の仕方は様々です。

北海道に似ているリトアニアから、沖縄に似ている八丈島に来たら、慣れていない天気に困っていました。リトアニアにも八丈島の特徴である雨、風、晴れの日がありますが、リトアニアの天気の常識を基にして、日々を過ごそうとしたら、思い通りにいきませんでした。例えば、「曇り」だと天気予報で書いてあったら、リトアニアの天気常識では「雨が降らない」という意味です。そう思って、外に出たら20分後すごい雨に濡らされて、ビショビショのままで家に戻りました。

perro blanco y marrón de pelo corto en suelo marrón
UnsplashのMitchell Orr による写真

雨は雨で予測しにくいものとして受け入れて、次に、島の主役の一つである風にビックリさせられました。八丈島は風次第で、他の世界との繋がりが切断されることがあります。船と飛行機が人だけではなく、食料や必要品を海を渡って島まで届けます。風が強いと島は誰も出ることも、入ることも出来なくなります。私も実際に何度も経験したことがあります。一番最初の時は船でした。御蔵島まで来た船が引き返して東京に戻ると聞いたら、聞き間違えたと思いました。

私の常識ではあり得ないことで、まさかの気持ちで船の乗組員の話を聞いたら、本当のことでとてもショックでした。14時間の荒い海のツアーを経験したら次に船に乗ったのが何か月ぶりでした。初めて飛行機が引き返された時は少し良かった面もありました。初めて羽田-八丈島のルートで映画を見終えることができました。

こうやって、色々な事を体験して八丈島の天気について少しずつ理解が増えています。新しく島に来る皆さんは私から一つの助言があります。思い通りにいかない場合もよくありますが、柔軟性とプランBがあれば何とかなります。あとは、知らないことがあれば迷わず他人に聞いてください。

上手に八丈島の天気と付き合っていけるように「天気をよめる」賢者、いわゆる島の人に天気について聞いてみました。

今まで集めた情報:

  • 7-8月は晴れの日が多い時期です。
  • 風には強さだけではなく、方向も大事です。
  • 全体として、島は西の風が多いですが、季節ごとに風の方向がかわります。
  • 強い西風、南西風だと、飛行機が到着しにくくなります。
  • 強西風だと海が荒れて、島と島の間にある波が強すぎて海を渡ることが難しいです。
  • 強い東風だと底土港の波が強くて着岸できません。

アスタのまとめ:島に到着ができない日もありますが、たくさんの人がその確率を少しだけでも減らすため頑張っています。たまに、自然が落ち着くまで何もしないことも一つの正解です。

以上。天気の賢者たちありがとうございました。

UnsplashのRhendi Rukmana による写真

強い風の季節が終わりつつありますが、その代わりに大話題の梅雨の時期に入りました。日本の梅雨は体験したことがなくて、梅雨に入る前に色々な人に灰色の空、いきなり降り出す雨、まわしっぱなしの除湿機、そしてベタベタの感覚についてチョコチョコ聴いています。加えて、家の中のカビと18-20時の間、電気がついた所に勝手に謎の入口から入り込むシロアリは八丈島の梅雨の特徴でもあるそうです。することがなくて、電気を消して、家の中に寝転んで、どうにか梅雨が終わるまで待機するという時期だそうです。そのような梅雨の話を聞いたら、皆でテルテル坊主でも作るしかないのではないかと考えさせられました。全員が同時に窓に飾ったら梅雨がそもそも来ないのかもしれませんと思いましたが、残念ながら、それはもう手遅れですね。

最初の梅雨は言われた通り雨が降っています。ベタベタの感覚やシロアリもあります。しかし、誰も持ち出さなかったこともありました!一番不思議だとおもったのは白い霧です。雨が降らない時も、真っ白い霧があまり動かず島の空を覆っています。山が見えない日も、飛行機が着陸できない日も時おりあります。一回島を離れたら、白い空は他の所にもあると気づきましたが、それは、島の霧には比べ物になりませんでした。

UnsplashのTunafish による写真

梅雨の困難なところがわかってきましたが、意外といいところもあると気づきました。雨が続く日々は外でできることが限られていますが、家の中なら、いつも通りやってきたことを続けられます。私の場合、忙しい毎日にブレーキをかけた雨が「落ち着いていい」家の時間を作ってくれました。そして、雨が降らない時もあるから、頑張れば家と外の時間のバランスを何となくとれると思います。二つ目は、山を眺めることはありますか?同じ山でも、霧の場所によって全然違うふうに見えます。その風景を見たら、霧が雲に見えて「ああ、自分がいまどこかの高い山の奥にいるな」という印象を受けました。あとは、6月の花、アジサイです。色々な場所で咲いているのを見かけますが、今まで見た中では植物公園のものが沢山咲いていました。

UnsplashのSreenadh TC による写真

梅雨の6月はリトアニアの6月と大きく違います。リトアニアの6月は夏がきた喜びの時期です。半分寒い、半分暑い緑に溢れた春は長い日々、お祭、水泳の季節に変わります。6月は日が一番長い月だと言われ、朝の4時半から夜の22時過ぎまで、だいたい18時間の明るい時期です。日の長さの極致に達するのが夏至祭です。歌、ダンス、占い、焚き火、夜中の泳ぎと年に一回しか咲いてない神秘的なぜんまいの花探し…。それがリトアニアの6月です。ちなみに、学校の夏休みも6月からです。比べてみれば、リトアニアの夏は3ヶ月、八丈島の夏は2ヶ月なのではないかと思いました。

fotografía de lapso de tiempo de una hoguera en llamas rodeada de personas en un campamento
UnsplashのGeorgiana Avram による写真

皆さんの理想の天気はどんな感じでしょうか?私の最高の天気は20度ぐらい、雲の間から日が差し込むような天気の日です。不思議に思う人が多いかもしれませんね。暑さに弱い私にはそういう日が合います。人によって、寒い、暑い、雨、乾燥、湿度、風があるなしが、いいことにも、悪いことにもなります。天気は外部要因で、変えられないものですが、変えられるのが、自分が今の天気に対してどう感じたいとかいうことです。「グラスに飲み物は半分しか入っていませんか、それとも半分も入っていますか?」という問いに似ていますね。

また今度、IKI!

町の選挙における選挙運動費用の公費負担制度 単価の改定

公職選挙法施行令の改正に伴い、八丈町議会議員および八丈町長の選挙における選挙運動の公費負担に関する条例および同規程の一部を改正し、上限単価等を引き上げました。
改正前後の単価は次のとおりです。

変更内容
【選挙運動用自動車の使用】

契約方式改正前の上限単価
(1日あたり)
改正後の上限単価
(1日あたり)
一般運送契約(ハイヤー等)64,500円変更なし
一般運送契約以外の契約自動車借入契約15,800円16,100円
燃料供給契約7,560円7,700円
運転手雇用契約12,500円変更なし
※立候補者は、一般運送契約かそれ以外の個別契約のどちらかを選択

【選挙運動用ビラの作成】

改正前の上限単価改正後の上限単価
7.51円7.73円
※ビラの作成枚数上限 町議選・・・1,600枚、町長選・・・5,000枚

【選挙運動用のポスターの作成】

改正前の上限単価(参考)改正後の上限単価(参考)
(525.06円×掲示場数+310,500円)÷
掲示場数(※1円未満切り上げ)=13,463円
541.31円×掲示場数+316,250円)÷
掲示場数(※1円未満切り上げ)=13,719円
※ポスター掲示場数が、24か所の場合の単価

なお、改正後の上限単価等については、今秋執行の八丈町議会議員選挙において適用されます。

【問い合わせ】八丈町選挙管理委員会事務局(八丈町総務課内)電話2-1121

Asta の日記 DAY 10「夏季訓練を受けてみて」

Labas、 こんにちは。

毎月定期的に1日と15日は八丈島の防災無線で季節に応じた火災予防の呼びかけが流れます。八丈島の人々にとってはお馴染みで、最初の部分を聞いたら、最後まで聞かなくても何の話かわかります。家を出る前に、火をちゃんと消してあることを確認しましょうという内容のメッセージです。それは基本的なルールとして扱われ、ほとんどの人にとっては当たり前のことでしょう。けれども、だれでも急いだり、忘れたり、間違えを起こしたりします。それはゼロにすることは大変難しいことですが、放送することで火事が起こる確率が1%でも減るというのなら、私は何度でもよろこんで聞きます。最近、その呼びかけはもう一つの意味を持っていると思うようになりました。それは危機は全く予想していない時に突然にくるものだということです。そして火事はその中でも、恐ろしいものの一つです。

そのことについて、最近行われた消防団夏季訓練の時、改めて考えさせられました。
島に来る前に、そもそも消防団の存在を知らなかった私は、消防団に入り勉強になったことが山ほどあります。例えば、消防団とは何でしょうか?簡単に言うと消防団は普通の一般人でありながら、地域の安全を守るために特別な訓練を受け、火災、自然災害、様々な災害に対応するボランティアの住民たちのグループです。災害の部分にあまり意識しなかった私にとっては夏季訓練に出会った一人の教官の言葉が印象的でした。それは災害がいつかは必ずくるということです。いつ、どこに、何がくるか予想できないからこそ、事前準備をできるだけ備えるべきです。それを聞いたら、私が少し不安な気持ちになりましたが、考えることもたくさん増えました。それを今日皆さんに伝えます。

UnsplashのShane Rounceによる写真

災害はどんな国でもあります。ただし、場所によって種類が違います。日本の災害と言えば自然災害のイメージが強いでしょう。暴風、地震,津波等が日本に当たり、大変なことが多いです。八丈島では噴火の可能性もあります。しかしながら、日本人は災害にあった時に、素晴らしい働きを見せます。それは、災害の際、地域の人々が高い助け合いの意識を持っているところです。それはどこでもある気質ではないです。災害がないところでは、平和的な日常の中で助け合うことがありますが、その安全性を脅かすことが現れたら、その代わりに混乱が起こります。例えば、災害がない地域、いきなり強い地震がおこったら、災害の教育、練習、知識不足で、「とりあえず逃げる」選択を選ぶ人が少なくはないと思います。自身の安全を守ることは第一優先です。それを維持することと情報を集めることは第二です。その二つを備えることだけで手いっぱいで、他人を考える余裕がありません。しかし、同じ地震が日本に起こったら、第一と第二がありながら、第三「協力と助け合い」をする人もたくさん現れる気がします。それは勉強になるポイントです。なぜ日本では第三まであるかというと、過去事例、教育、訓練があるからと思います。

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消防団夏季訓練では人がお互いに助け合うことも話題になりました。大きな災害の場合、人の手が足りなくなります。その時には、消防隊や、消防団だけではなく、普通の一般人の動きも貴重な力になります。それは声をかけることであり、おにぎりをあげることであり、水を共有することであり、すべての小さな動きがカギになります。

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大事な点はもう一つあります。それは状況に合わせて考えて動くことです。災害の時、多くの人は同時に助けが必要になりますが、手が届かない場合もあります。そういう時、次を考えることがとても大事なことになります。例えば、津波が来る➡避難場所に行きます。しかし、思ったより高い波がくる可能性がある情報を基に➡更に高い所に避難する判断は頭を使って行動することの一例です。

最後に伝えたいことは皆さんはすでに行っていることかもしれませんが、話し合うことです。災害はいつ起こるか、誰もわからないですが、ある程度の事前準備できます。例の一つは家族の中で話し合うことです。昼は学校や仕事で家族がばらばらになります。災害が急にきたらどうしますか?近くの避難場わかりますか、家族と連絡ができない場合、どこで集合するか決めていますか?それは特に学校の先生や子供と事前に話し合った方が良いです。

災害が怖いから、あまり考えたくなくて、そもそも何も起こらないと信じたい気持ちはよくわかります。しかし、万が一のこともあり得るので、今まで通り過去の事例から学んで、教わったこと以上に話し合ったり、助け合ったりしながら、次のステップを考えてできることをしましょう。

また今度!IKI!