Labas、 こんにちは。
昔から気候は人の生活に大きな影響をもたらしています。場所によって動物、植物の種類も異なり、南に住んでいた人々と北に住んでいた人々の生活が随分違いました。日本の場合も、暖かい沖縄と雪の北海道で生活の仕方は様々です。
北海道に似ているリトアニアから、沖縄に似ている八丈島に来たら、慣れていない天気に困っていました。リトアニアにも八丈島の特徴である雨、風、晴れの日がありますが、リトアニアの天気の常識を基にして、日々を過ごそうとしたら、思い通りにいきませんでした。例えば、「曇り」だと天気予報で書いてあったら、リトアニアの天気常識では「雨が降らない」という意味です。そう思って、外に出たら20分後すごい雨に濡らされて、ビショビショのままで家に戻りました。
雨は雨で予測しにくいものとして受け入れて、次に、島の主役の一つである風にビックリさせられました。八丈島は風次第で、他の世界との繋がりが切断されることがあります。船と飛行機が人だけではなく、食料や必要品を海を渡って島まで届けます。風が強いと島は誰も出ることも、入ることも出来なくなります。私も実際に何度も経験したことがあります。一番最初の時は船でした。御蔵島まで来た船が引き返して東京に戻ると聞いたら、聞き間違えたと思いました。
私の常識ではあり得ないことで、まさかの気持ちで船の乗組員の話を聞いたら、本当のことでとてもショックでした。14時間の荒い海のツアーを経験したら次に船に乗ったのが何か月ぶりでした。初めて飛行機が引き返された時は少し良かった面もありました。初めて羽田-八丈島のルートで映画を見終えることができました。
こうやって、色々な事を体験して八丈島の天気について少しずつ理解が増えています。新しく島に来る皆さんは私から一つの助言があります。思い通りにいかない場合もよくありますが、柔軟性とプランBがあれば何とかなります。あとは、知らないことがあれば迷わず他人に聞いてください。
上手に八丈島の天気と付き合っていけるように「天気をよめる」賢者、いわゆる島の人に天気について聞いてみました。
今まで集めた情報:
- 7-8月は晴れの日が多い時期です。
- 風には強さだけではなく、方向も大事です。
- 全体として、島は西の風が多いですが、季節ごとに風の方向がかわります。
- 強い西風、南西風だと、飛行機が到着しにくくなります。
- 強西風だと海が荒れて、島と島の間にある波が強すぎて海を渡ることが難しいです。
- 強い東風だと底土港の波が強くて着岸できません。
アスタのまとめ:島に到着ができない日もありますが、たくさんの人がその確率を少しだけでも減らすため頑張っています。たまに、自然が落ち着くまで何もしないことも一つの正解です。
以上。天気の賢者たちありがとうございました。
強い風の季節が終わりつつありますが、その代わりに大話題の梅雨の時期に入りました。日本の梅雨は体験したことがなくて、梅雨に入る前に色々な人に灰色の空、いきなり降り出す雨、まわしっぱなしの除湿機、そしてベタベタの感覚についてチョコチョコ聴いています。加えて、家の中のカビと18-20時の間、電気がついた所に勝手に謎の入口から入り込むシロアリは八丈島の梅雨の特徴でもあるそうです。することがなくて、電気を消して、家の中に寝転んで、どうにか梅雨が終わるまで待機するという時期だそうです。そのような梅雨の話を聞いたら、皆でテルテル坊主でも作るしかないのではないかと考えさせられました。全員が同時に窓に飾ったら梅雨がそもそも来ないのかもしれませんと思いましたが、残念ながら、それはもう手遅れですね。
最初の梅雨は言われた通り雨が降っています。ベタベタの感覚やシロアリもあります。しかし、誰も持ち出さなかったこともありました!一番不思議だとおもったのは白い霧です。雨が降らない時も、真っ白い霧があまり動かず島の空を覆っています。山が見えない日も、飛行機が着陸できない日も時おりあります。一回島を離れたら、白い空は他の所にもあると気づきましたが、それは、島の霧には比べ物になりませんでした。
梅雨の困難なところがわかってきましたが、意外といいところもあると気づきました。雨が続く日々は外でできることが限られていますが、家の中なら、いつも通りやってきたことを続けられます。私の場合、忙しい毎日にブレーキをかけた雨が「落ち着いていい」家の時間を作ってくれました。そして、雨が降らない時もあるから、頑張れば家と外の時間のバランスを何となくとれると思います。二つ目は、山を眺めることはありますか?同じ山でも、霧の場所によって全然違うふうに見えます。その風景を見たら、霧が雲に見えて「ああ、自分がいまどこかの高い山の奥にいるな」という印象を受けました。あとは、6月の花、アジサイです。色々な場所で咲いているのを見かけますが、今まで見た中では植物公園のものが沢山咲いていました。
梅雨の6月はリトアニアの6月と大きく違います。リトアニアの6月は夏がきた喜びの時期です。半分寒い、半分暑い緑に溢れた春は長い日々、お祭、水泳の季節に変わります。6月は日が一番長い月だと言われ、朝の4時半から夜の22時過ぎまで、だいたい18時間の明るい時期です。日の長さの極致に達するのが夏至祭です。歌、ダンス、占い、焚き火、夜中の泳ぎと年に一回しか咲いてない神秘的なぜんまいの花探し…。それがリトアニアの6月です。ちなみに、学校の夏休みも6月からです。比べてみれば、リトアニアの夏は3ヶ月、八丈島の夏は2ヶ月なのではないかと思いました。
皆さんの理想の天気はどんな感じでしょうか?私の最高の天気は20度ぐらい、雲の間から日が差し込むような天気の日です。不思議に思う人が多いかもしれませんね。暑さに弱い私にはそういう日が合います。人によって、寒い、暑い、雨、乾燥、湿度、風があるなしが、いいことにも、悪いことにもなります。天気は外部要因で、変えられないものですが、変えられるのが、自分が今の天気に対してどう感じたいとかいうことです。「グラスに飲み物は半分しか入っていませんか、それとも半分も入っていますか?」という問いに似ていますね。
また今度、IKI!