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Asta の日記 DAY 12「クールでやろう」

Labas、 こんにちは。

 皆さん、私は新しいことをやってみるのがとても好きです。それは場所、人、食事、言語、仕事、趣味など、何でも好きです。八丈島に来て、生活することも人生で初めてのことです。ダイビングも、明日葉も、フットサルも。なぜ「新しいこと」をするのが好きなのかというと、やっている内に、自分のことも、世界のことも前より理解が増えるからです。つまり、知らないことに出会って、成長させることが好きです。とは言え、安心した環境から出ていって、未知の世界に入るのは怖いことでもあります。次の角に何が待っているかわからないし、あまりにも知らなさすぎる環境だと、単純にストレスや不安になって、目標にした挑戦ができなくなります。科学者はその現状をパニックゾーンと呼びます。それを防ぐために、できる範囲で自分の「新しいこと」への露出を取り締まろうとしています。もちろん、どうしてもうまくいかなくて、苦労する時もあります。それにしても、何のために頑張る、何のために苦労するのか、自分で決められることが自由だと思います。

mariposa monarca encaramada en flor de naranja en fotografía de cerca durante el día
UnsplashのCalvin Manoによる写真

 八丈島に来てすぐ色々なことを体験したくて、スポーツや音楽に没頭しました。純粋な関心と皆さんと仲良くなりたい気持ちで太鼓、フットサル、バレーボールに通い始めました。数か月後、卓球と消防団まで入りました。どれも初心者でしたから、言うまでもなく、私は他のみんなほど上手ではありませんでした。でも、そのことには気にしなかったです。それは自然なことだと知っていたからです。

escaleras de madera cerca del cuerpo de agua
UnsplashのOskars Sylwanによる写真

期待していた通りに色々な新しい発見がありました。例えば、町で同じことをやっている人が多くて、一つの島にいくつかのチームもあると思いませんでした。島の人はあんなにもアクティブな生活をしていることにとーってもビックリしました。仕事、家族、「プラス何か」を全部思い切りやろうとしている人は美しくて、自分も感奮されました。

他にも、「やるなら、クールでした方がいい」のセリフが印象に残りました。島の人はこの言葉を使うことをよく聞きました。確かに、理にかなっているけど、はじめはカッコよくなくてもいいのではないかと思いました。皆さんの「クール」とは実際にどういう意味で使われているのでしょうか?その意味をバレーボールで学びました。私のバレーボールの先生たちがいつも優しくいつも細かく技を教えてくれています。しかし、残念ながら、頭でわかっても体が思うように動かせなかったり、ついていかないことも多いです。その時、私の一人の先生は「アスタ、クール、クールでやろう」と言います。その場で、「クールでやろう」の意味は適当にやるより、一個一個時間をかけて、ある動きを磨いて、マスターしましょうという意味でした。一気に始めから完璧なパフォーマンスではなくて、少しずつ進みながら良くなって、上手になりましょう。それは、スポーツだけではなくて、どんな分野でも大事なことです。

camino de hormigón vacío cubierto rodeado de árboles altos con rayos de sol
UnsplashのJOHN TOWNERによる写真

 新しいことを体験している間に自分に何が合う、何があまり合わないかわかるようになります。過程の中で自分が好きなことを見つければ、それはそれですごいことです。どうしても、他の分野より、こちらの分野の方が楽しいという気持ちに気づいたら、「新しいこと」を体験するのが更にレベルアップし、「上手になりたい」段階に続きます。

UnsplashのRicoVan de Voordeによる写真

 私も、第二段階まで上がりました。最近一番はまりそうになっていることは卓球です。まだ5ヶ月間しかやってないですが、毎回楽しいです。となりに優秀な先輩たちがいるから色々なコツとアドバイスをもらいながら新しいことを学んでいます。同時に、上手な人に囲まれて自分も仲間と同じレベルになりたいです。それは大きな優位でありながら、一方両刃の剣でもあります。何かを長くすればするほど、上達が遅いと感じる傾向があります。下手にすると自分の成長をつい上手な人と比べてしまいます。そこから慌てて無理矢理に追いつこうとして、楽しみが消えてしまいます。上達してない気持ちに私も困っていました。結局一時的に止まって気持ちの整理が必要でした。私がたどり着いた答えは:人はそれぞれ違って、それぞれの強みを持っています。誰かのレベルまで上がるより、自分はどこまで行けるのか知りたいです。つまり、乗り越える相手は他人ではなく、過去の自分です。

 そんな答えを見つけてもまだ解決していない点もありました。「頑張ってもあまり進んでない」気持ちはわりとそんなに珍しくないです。その気持ちの由来は人が「+1」の努力したら、それは「+1」の効果をもたらすと思いがちです。残念ながらそうではないです。長い間同じ努力を続けないと結果は見えません。もちろん、上達はちゃんとしているが、私たちがそれを感じていないだけです。それは人間的に自然なことです。時間と忍耐の勝負です。しかし、上達が遅いということを認められるとしても、自分が同じ努力をしているはずなのに、前より悪化していると感じたことありませんか?それもきっと色々な理由がありますが、実際に練習できていないことは私の問題でした。一度ペースが崩れたら元に戻るのがとても難しくります。だから、できるだけはやく立ち戻るのが大事です。もしも、どこが最後だったのかわらかなくなったら、現状を取り入れて、もう一度基本からすればいいです。「クールでやろう」の言葉を私の悩んでいる姿に気づいた卓球の仲間が改めて思い出させてくれました。一気に全部しようとしたら、とても辛くて、難しいです。それより、1-2のことに集中し、できるようになったらそこから一個ずつ加えればよいです。というわけで、色々深く成長していると感じています。

pájaro negro volando sobre el mar durante el día
UnsplashのPhoebe Dillによる写真

第三フェーズはまだ遠いですが、今の楽しさと成長を精一杯楽しんでいます。

また今度、IKI!

Asta の日記 DAY 11「天気を読む賢者」

Labas、 こんにちは。

昔から気候は人の生活に大きな影響をもたらしています。場所によって動物、植物の種類も異なり、南に住んでいた人々と北に住んでいた人々の生活が随分違いました。日本の場合も、暖かい沖縄と雪の北海道で生活の仕方は様々です。

北海道に似ているリトアニアから、沖縄に似ている八丈島に来たら、慣れていない天気に困っていました。リトアニアにも八丈島の特徴である雨、風、晴れの日がありますが、リトアニアの天気の常識を基にして、日々を過ごそうとしたら、思い通りにいきませんでした。例えば、「曇り」だと天気予報で書いてあったら、リトアニアの天気常識では「雨が降らない」という意味です。そう思って、外に出たら20分後すごい雨に濡らされて、ビショビショのままで家に戻りました。

perro blanco y marrón de pelo corto en suelo marrón
UnsplashのMitchell Orr による写真

雨は雨で予測しにくいものとして受け入れて、次に、島の主役の一つである風にビックリさせられました。八丈島は風次第で、他の世界との繋がりが切断されることがあります。船と飛行機が人だけではなく、食料や必要品を海を渡って島まで届けます。風が強いと島は誰も出ることも、入ることも出来なくなります。私も実際に何度も経験したことがあります。一番最初の時は船でした。御蔵島まで来た船が引き返して東京に戻ると聞いたら、聞き間違えたと思いました。

私の常識ではあり得ないことで、まさかの気持ちで船の乗組員の話を聞いたら、本当のことでとてもショックでした。14時間の荒い海のツアーを経験したら次に船に乗ったのが何か月ぶりでした。初めて飛行機が引き返された時は少し良かった面もありました。初めて羽田-八丈島のルートで映画を見終えることができました。

こうやって、色々な事を体験して八丈島の天気について少しずつ理解が増えています。新しく島に来る皆さんは私から一つの助言があります。思い通りにいかない場合もよくありますが、柔軟性とプランBがあれば何とかなります。あとは、知らないことがあれば迷わず他人に聞いてください。

上手に八丈島の天気と付き合っていけるように「天気をよめる」賢者、いわゆる島の人に天気について聞いてみました。

今まで集めた情報:

  • 7-8月は晴れの日が多い時期です。
  • 風には強さだけではなく、方向も大事です。
  • 全体として、島は西の風が多いですが、季節ごとに風の方向がかわります。
  • 強い西風、南西風だと、飛行機が到着しにくくなります。
  • 強西風だと海が荒れて、島と島の間にある波が強すぎて海を渡ることが難しいです。
  • 強い東風だと底土港の波が強くて着岸できません。

アスタのまとめ:島に到着ができない日もありますが、たくさんの人がその確率を少しだけでも減らすため頑張っています。たまに、自然が落ち着くまで何もしないことも一つの正解です。

以上。天気の賢者たちありがとうございました。

UnsplashのRhendi Rukmana による写真

強い風の季節が終わりつつありますが、その代わりに大話題の梅雨の時期に入りました。日本の梅雨は体験したことがなくて、梅雨に入る前に色々な人に灰色の空、いきなり降り出す雨、まわしっぱなしの除湿機、そしてベタベタの感覚についてチョコチョコ聴いています。加えて、家の中のカビと18-20時の間、電気がついた所に勝手に謎の入口から入り込むシロアリは八丈島の梅雨の特徴でもあるそうです。することがなくて、電気を消して、家の中に寝転んで、どうにか梅雨が終わるまで待機するという時期だそうです。そのような梅雨の話を聞いたら、皆でテルテル坊主でも作るしかないのではないかと考えさせられました。全員が同時に窓に飾ったら梅雨がそもそも来ないのかもしれませんと思いましたが、残念ながら、それはもう手遅れですね。

最初の梅雨は言われた通り雨が降っています。ベタベタの感覚やシロアリもあります。しかし、誰も持ち出さなかったこともありました!一番不思議だとおもったのは白い霧です。雨が降らない時も、真っ白い霧があまり動かず島の空を覆っています。山が見えない日も、飛行機が着陸できない日も時おりあります。一回島を離れたら、白い空は他の所にもあると気づきましたが、それは、島の霧には比べ物になりませんでした。

UnsplashのTunafish による写真

梅雨の困難なところがわかってきましたが、意外といいところもあると気づきました。雨が続く日々は外でできることが限られていますが、家の中なら、いつも通りやってきたことを続けられます。私の場合、忙しい毎日にブレーキをかけた雨が「落ち着いていい」家の時間を作ってくれました。そして、雨が降らない時もあるから、頑張れば家と外の時間のバランスを何となくとれると思います。二つ目は、山を眺めることはありますか?同じ山でも、霧の場所によって全然違うふうに見えます。その風景を見たら、霧が雲に見えて「ああ、自分がいまどこかの高い山の奥にいるな」という印象を受けました。あとは、6月の花、アジサイです。色々な場所で咲いているのを見かけますが、今まで見た中では植物公園のものが沢山咲いていました。

UnsplashのSreenadh TC による写真

梅雨の6月はリトアニアの6月と大きく違います。リトアニアの6月は夏がきた喜びの時期です。半分寒い、半分暑い緑に溢れた春は長い日々、お祭、水泳の季節に変わります。6月は日が一番長い月だと言われ、朝の4時半から夜の22時過ぎまで、だいたい18時間の明るい時期です。日の長さの極致に達するのが夏至祭です。歌、ダンス、占い、焚き火、夜中の泳ぎと年に一回しか咲いてない神秘的なぜんまいの花探し…。それがリトアニアの6月です。ちなみに、学校の夏休みも6月からです。比べてみれば、リトアニアの夏は3ヶ月、八丈島の夏は2ヶ月なのではないかと思いました。

fotografía de lapso de tiempo de una hoguera en llamas rodeada de personas en un campamento
UnsplashのGeorgiana Avram による写真

皆さんの理想の天気はどんな感じでしょうか?私の最高の天気は20度ぐらい、雲の間から日が差し込むような天気の日です。不思議に思う人が多いかもしれませんね。暑さに弱い私にはそういう日が合います。人によって、寒い、暑い、雨、乾燥、湿度、風があるなしが、いいことにも、悪いことにもなります。天気は外部要因で、変えられないものですが、変えられるのが、自分が今の天気に対してどう感じたいとかいうことです。「グラスに飲み物は半分しか入っていませんか、それとも半分も入っていますか?」という問いに似ていますね。

また今度、IKI!

Asta の日記 DAY 10「夏季訓練を受けてみて」

Labas、 こんにちは。

毎月定期的に1日と15日は八丈島の防災無線で季節に応じた火災予防の呼びかけが流れます。八丈島の人々にとってはお馴染みで、最初の部分を聞いたら、最後まで聞かなくても何の話かわかります。家を出る前に、火をちゃんと消してあることを確認しましょうという内容のメッセージです。それは基本的なルールとして扱われ、ほとんどの人にとっては当たり前のことでしょう。けれども、だれでも急いだり、忘れたり、間違えを起こしたりします。それはゼロにすることは大変難しいことですが、放送することで火事が起こる確率が1%でも減るというのなら、私は何度でもよろこんで聞きます。最近、その呼びかけはもう一つの意味を持っていると思うようになりました。それは危機は全く予想していない時に突然にくるものだということです。そして火事はその中でも、恐ろしいものの一つです。

そのことについて、最近行われた消防団夏季訓練の時、改めて考えさせられました。
島に来る前に、そもそも消防団の存在を知らなかった私は、消防団に入り勉強になったことが山ほどあります。例えば、消防団とは何でしょうか?簡単に言うと消防団は普通の一般人でありながら、地域の安全を守るために特別な訓練を受け、火災、自然災害、様々な災害に対応するボランティアの住民たちのグループです。災害の部分にあまり意識しなかった私にとっては夏季訓練に出会った一人の教官の言葉が印象的でした。それは災害がいつかは必ずくるということです。いつ、どこに、何がくるか予想できないからこそ、事前準備をできるだけ備えるべきです。それを聞いたら、私が少し不安な気持ちになりましたが、考えることもたくさん増えました。それを今日皆さんに伝えます。

UnsplashのShane Rounceによる写真

災害はどんな国でもあります。ただし、場所によって種類が違います。日本の災害と言えば自然災害のイメージが強いでしょう。暴風、地震,津波等が日本に当たり、大変なことが多いです。八丈島では噴火の可能性もあります。しかしながら、日本人は災害にあった時に、素晴らしい働きを見せます。それは、災害の際、地域の人々が高い助け合いの意識を持っているところです。それはどこでもある気質ではないです。災害がないところでは、平和的な日常の中で助け合うことがありますが、その安全性を脅かすことが現れたら、その代わりに混乱が起こります。例えば、災害がない地域、いきなり強い地震がおこったら、災害の教育、練習、知識不足で、「とりあえず逃げる」選択を選ぶ人が少なくはないと思います。自身の安全を守ることは第一優先です。それを維持することと情報を集めることは第二です。その二つを備えることだけで手いっぱいで、他人を考える余裕がありません。しかし、同じ地震が日本に起こったら、第一と第二がありながら、第三「協力と助け合い」をする人もたくさん現れる気がします。それは勉強になるポイントです。なぜ日本では第三まであるかというと、過去事例、教育、訓練があるからと思います。

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消防団夏季訓練では人がお互いに助け合うことも話題になりました。大きな災害の場合、人の手が足りなくなります。その時には、消防隊や、消防団だけではなく、普通の一般人の動きも貴重な力になります。それは声をかけることであり、おにぎりをあげることであり、水を共有することであり、すべての小さな動きがカギになります。

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大事な点はもう一つあります。それは状況に合わせて考えて動くことです。災害の時、多くの人は同時に助けが必要になりますが、手が届かない場合もあります。そういう時、次を考えることがとても大事なことになります。例えば、津波が来る➡避難場所に行きます。しかし、思ったより高い波がくる可能性がある情報を基に➡更に高い所に避難する判断は頭を使って行動することの一例です。

最後に伝えたいことは皆さんはすでに行っていることかもしれませんが、話し合うことです。災害はいつ起こるか、誰もわからないですが、ある程度の事前準備できます。例の一つは家族の中で話し合うことです。昼は学校や仕事で家族がばらばらになります。災害が急にきたらどうしますか?近くの避難場わかりますか、家族と連絡ができない場合、どこで集合するか決めていますか?それは特に学校の先生や子供と事前に話し合った方が良いです。

災害が怖いから、あまり考えたくなくて、そもそも何も起こらないと信じたい気持ちはよくわかります。しかし、万が一のこともあり得るので、今まで通り過去の事例から学んで、教わったこと以上に話し合ったり、助け合ったりしながら、次のステップを考えてできることをしましょう。

また今度!IKI!

Asta の日記 DAY 9「野生の宝物」

Labas、 こんにちは!

リトアニア人は自然の宝物を探しに行くことが大好きです。その宝物は季節と人によりますが、私の場合はベリー、ハーブ、花、動物とキノコです。「どうしてそんなものを探しに行くの?」と思われるしょうか。それは今まで森と生きてきた先人の伝統であり、当時の人々の日常でもあったからです。つまり、引き継いだ文化なんですが、それが続いている理由は単純に楽しいからなのではないかと思います。地理的に森の近くに川や池など水源があることが多いので、森の中のキャンプやバーベキューがとても盛んです。

でも、やっぱり、季節ごとにできることが違って、夏と秋がもっとも人気があるシーズンです。それはベリーとキノコのおかげです。

ベリーの時期 7月~11月にかけて
キノコの時期 8月~10月にかけて

島に住んでから、見たことがない植物に毎回毎回驚かされました。葉っぱの形、触ってみた後の感触、すごい花の形、どれも不思議、どれも興味深いものでした。「常春の島」は一年中花が咲いている八丈島にピッタリの言葉だと思いました。毎日歩きながら色々なものを発見しましたが、今まで見たものの中ではアロエの花に特に見惚れています。

こうやってはじめは、たまたま見かけたものを観察するだけでしたが、2月からは本気で八丈島の宝物を探し始めました。第一ターゲットは明日葉でした。

第一ターゲット:明日葉 

長い間明日葉を他の植物と区別できませんでした。島の人に「これだよ、これが明日葉だ」と見せてもらった時まで、明日葉は私の視界に全く入りませんでした。しかし、今の私には美味しい明日葉を見つけられる目が備わりました。それはある熱心な明日葉愛好家に出会ってからです。その友達に明日葉の食べ方も教わりました。それからは若い明日葉の枝を取って、家でゆでてから味わうようになれました。その後明日葉のシーズンが終わって、今度は新しいターゲット「あびの実」が現れました。

第二ターゲット:あびの実(クサイチゴ)

リトアニアにあるラズベリーに似ているあびの実を、明日葉よりすぐ見つけられました。「5月はあびの実の季節」だと友達に教えられ、山の方へ行って、黄色と赤色の実を発見しました。てっきり赤の方が美味しいと思ったら、食べてみると黄色い方が美味しかったです。実の甘さは、今まで食べたベリーと違う味であることにビックリしました。もう一つの意外な点はとても取りやすいことでした。リトアニアの野生ベリーはほとんど全部地面にあるので、しゃがんでから取るベリーです。

ところでリトアニアのベリーを食べたことありますか?
リトアニアの一番人気のベリーはクランベリーとビルベリーです。あびの実の半分の大きさで、割と小っちゃいベリーです。リトアニアではバケツを持って、1,2キロの量の器でこの森の宝を取りに行きます。ベリーを集めてから家で寒い季節に向けて蜂蜜か砂糖を使ってジャムを作ったりします。

クランベリー
ビルベリー

自然に育てられて、栄養で溢れている自然の宝物は他にもあると思いますが、人が自然の恵みを受けて育てたものも宝物だと思います。その土地で、その土地の人が育てたものはその土地にしかないものを生み出します。八丈島の皆さんは畑を持っている人が多いと聞いてます。プレゼントとしてもらった家の畑の野菜はとても美味しかったです。いつも皆さんの気持ちと努力に感謝しながら食べています。

5月が終わるまで、あと少なくとも一回あびの実を取りに行きたいと思いますが、最近また新たな八丈島の自然の宝物が私の耳に入りました。第三ターゲットは何でしょうか?見つけたらまた教えます!

IKI またね!

Asta の日記 DAY 8「リトアニアのゴールデンウイーク」

Labas、 こんにちは!

5月のゴールデンウイーク。休みを取れば連続の祝日のおかげで一週間以上休める時期を表示する言葉ですね。この休みが一週間ですが、言葉通り、どこに行くにも普段より値段が高く、文字通りの「金のウイーク」になっています。

そのゴールデンウイーク、珍しく集まった祝日を見逃したくなくて、私も旅行に行きました。私が八丈島にいない間、皆さんはどうやってその時間を過ごしましたのでしょうか?ゴールデンウイークを楽しめましたか?

リトアニアではゴールデンウイークそのものが知らない概念です。全国で同時に一週間休めることがそもそもありません。クリスマス、イースターの時、二日間ぐらい休むことがありますが、ゴールデンウイークみたいに休みの固まりはないです。あるとしたら、きっと多くの人が海外でその時間を過ごすことでしょう。
リトアニアにはゴールデンウイークがないですが、日本の皆さんが一週間を楽しんでいる間にリトアニア人も(多くのヨーロッパの国も)祝うことがあります!!それを紹介してみます!

国際労働節 (5月1日)

国際労働節は日本の勤労感謝の日に近いものです。祝う時が違っていますが、毎日仕事で頑張っている人のための祝日の日です。リトアニア人が休みをもらえることでと~っても喜びます。

UnsplashのFilip Urbanによる写真

母の日 (5月の第一日曜日 今年 5月1日)

お母さんたちに感謝の気持ちを伝える日です。リトアニアでは大昔から母の日があったらしいです。昔のリトアニア人が自然、愛、収穫の女神たちを拝礼し、女性も家族の中で特別な役割や力を持っている存在でした。
現在では、子供がお母さんに花かプレゼントをあげる習慣があります。または小さな子どもが八丈の子供と同じように母を描いた絵をプレゼントします。大人は実家に帰り、母親に感謝し、一緒にご飯を食べたり、紅茶を飲んだりすることが多いです。

日本では母の日の定番と言えばカーネーションだそうですね。ネットで調べたところ、それが花の言葉ではピンク色のカーネーションが「感謝」、赤い色のカーネーションが「母への愛」を意味していて、よく選ばれています。リトアニアでは決まった花がありませんが、多くの人が、高い花より、自然で見つけられる野の花をプレゼントにしています。

UnsplashのSandra Seitamaaによる写真

国際消防士の日(5月4日 記念日)

ヨーロッパの多くの国では消防士の守護聖人である聖フロリアヌスの聖名祝日として知られてあり、リトアニアでも祝われている消防士の日です。リトアニア人は消防士を信頼して、感謝している人が多いです。記念日の時、消防士の知り合いがいれば、本人におめでとうとありがとうの言葉を言う習慣があります。または、各市町村の消防本部では朝の6時に救急の音を鳴らしている消防車が通ります。そうすることで「今日消防士の日だ!」ということが人に伝わります。色んな町ではイベントも開催されることがあり、日本の消防出初式に似ています。
ところで、私も八丈町消防団(団本部)に入っていますよ。来年皆さんからのおめでとう待ちます!

というわけで、皆さんだけではなくて、世界中の人々が5月の最初の一週間を楽しんでいます。将来のゴールデンウイークをリトアニアですごしてみるのはどうでしょうか?

IKI またね!

Asta の日記 DAY 7 「次は、近くの島へ!」

皆さん、Labas こんにちは

人が旅行をする理由はいろいろあります。

たとえば、美味しいごはんを食べたい、SNSで写真を載せたい、新しいことを体験したい、世界を知りたいなど…。そうした希望と現代の世界の動きやすさの組み合わせが旅行を盛んにしました。そうは言っても、誰もがいつでも好きに旅行に行けるわけではありません。国内旅行であれば少なくとも言語やお金が同じですが、国外に行くと、さらに新たな準備が必要になります。つまり、行きやすい所と行きにくい所が存在します。

八丈島の皆さんは旅行をよくしますか?私が見た限り、皆さんが島を離れることをあまりしなさそうですが、その理由は旅行好きの私も、わかる気がします。

島からどこかに行きたい場合、船か飛行機に乗らないといけません。旅行に行きたい気持ちがあっても、お金や時間が多くかかることで、諦めることも少なくないと思います。家族で行こうとしたら、倍に費用や手間がかかりそうですね。

そのハードルがあることは、本土の視線から見れば「島は大変ですね」という言葉に繋がるのでしょうが、私たちが大変なのではなくて、向こうが楽なだけのことです。

本土の人からみれば、島からどこかに行く時「―1」から始めなければなりません。

そうかも知れないと思ったことがあります。しかし、最近そうでもないと思い始めました。島に住んでいる私たちには「島は―1」ではなくて、「0」からスタートです。私たちから見ると、本土は「+1」だけです。

それだけではなく、実は私たちが+1パターンもあります!
それは八丈島から他の島へ旅行する時です。そうすると反対になって、私たち島に住んでいることで一歩先にいます。

八丈島から安くて、移動時間が短い行先がないと思っていた私が、今月新たな「近くの島へ!」の答えを発見しました。皆さんはどうですか?それは当たり前だと思ったかもしれませんが、手元にあった答えを半年の間あまり考慮しませんでした。

実は、島の近くに他の島があることがとても特別なことです。伊豆諸島は八丈島だけであれば、寂しく思いませんか? 隣に他の人が私たちのように島暮らしをしているのが特別なことです。

伊豆諸島の島
もしも八丈島だけだったら

八丈島観光協会のHPの画像を基に作成

既に、島に住んでいるのに旅行で他の島に行くのがあまり魅力的に感じない人もいます。行きたいと思っても、島だから、事前準備は必要不可欠で、面倒に感じる人もいます。私も両方のイメージを持っていたことがあります。そのままでしたら、5年、10年が経っても私は他の島に行くことがなかったかもしれません。
しかし、ありがたいことに私は友達に「三宅島に行こう」と誘われました。

三宅島へ行って来て、いくつかわかったことを皆さんにも教えます:

1)他の島に行くことが非常に楽しいです

2)となりに住んでいる人が似たような生き方をしています
同じように、農業、漁業、店をやっている人がいました。明日葉もありました。店の料理は八丈島より高いけど量は三宅の方が多いです。

3)三宅島は恋の島ですって
泊まった旅館の大家さんの話によると、昔は、カップルを別れさせるために片方を三宅島に、片方を御蔵島に流してしまうことがあったそうです。そうして、遠くから隣の島のシルエットしか見えない、二度と会えない状況を作られていたようです。ですが、現在では恋の島と言っていいくらいです。三宅島でアカコッコの数も、子供の数も増えているそうです。

4)伊豆諸島の島はそれぞれの特徴があります
八丈島は流人の島。三宅島は活火山の島。

5)三宅島のレンタカーで八丈島出身の人がおもてなししてくれます
意外ではないかもしれないが、三宅島に八丈島の出身の人も住んでいる。どこに行っても、家のように感じます。港から迎えにも来てくれます。

島は遠くても、周りと繋がっています。皆さんも旅行に行きたいと思ったら、気軽に船に乗って島民割引を使って、隣の島の仲間に会いに行ってはどうですか?私はわくわく!

IKI またね

Asta の日記 DAY 6 「スタートライン」

Labas 、こんにちは!

皆さん、令和4年度になって、環境が変わった人も多いと思います。私の立場は、国際交流員のまま変わりませんが、周りの環境は少し変わりました。

いろいろな考え事をしている人たちのイラスト(ふきだし) | かわいいフリー素材集 いらすとや

新しい環境になると、いろいろな不安や、心配する気持ちも出てくるものですよね。私も少しそうした気持ちが生まれてきました。

自分の中での心配は時間がたてば消え去るのではないかと考えましたが、同時に今すぐ何とかしなきゃいけない、焦りの気持ちもあります。でもどうすればいい?と悩んでいるうちに、正しい答えはないと気づきました。何もしないことも、何かをすることも、行動の一つです。大事なのは、状況を把握するためにできる限り情報を集めることです。そうすると「AかBか?」しか見えてない自分に、「大丈夫、他にできることはもっとある」と思わせることができます。これが私にとってのスタートラインです。それを覚えれば、余裕のある気持ちを取り戻すことができます。そんな余裕を持てれば、次にまた新しいアイデアがどんどん生まれてきます。そうなると自分が何を求めているのか、またどうなってほしいのか考えることができます。

しかし、頑張っても行き止まりにぶつかることもあります。そういう時私は3つのことをやります。

1.思っていることや感じていることを全部書きます。

2.環境を(行動も)変えます。

3.困っていることについて周りの人と話します。

赤いダリアのイラスト(花) | かわいいフリー素材集 いらすとや

小さな動きでも周りが変わっていきます。その動きと共に変化が起きます。変化が決して悪いことではないです。むしろ、人生にとって不可欠なものです。その変化がよいことか悪いことかは、私たちの考え方で決められます。もし問題に出会ったとしても、また自分の余裕を取り戻しましょう!

Iki!

八丈町地域おこし協力隊 新井「末吉多目的交流施設についてのお知らせ」

末吉地域に住んでいる地域おこし協力隊 新井です。
Facebookにて、更新していた音楽室の探究活動環境整備が完成しました。
音楽室を含め、その他教室における活用については施設の試験運用を行っていきます。

ご予約は、先着順での受付となります。
なお、ご予約はご利用日の7日前までにお願いいたします。
ご利用時は「八丈町企画財政課企画情報係」にご予約していただく他に、
①使用承認申請書
②使用結果報告書
③アンケートへの回答
が必要となりますので、ご協力をお願い致します。
予約方法に関しましても、今後検討していきます。

基本方針
・八丈島の魅力発信
・地域コミュニティ活性化
・探究活動環境整備
に係る取り組みであれば利用可能となります。
施設を利用したい方はお気軽にお問い合わせください。

皆さまのご利用に向けて、
・休憩スペース
・図書室
・多世代交流教室
・各教室
を順次整備していきます。

4月より試験運用を開始し、
皆さまにとって利用しやすい施設を一緒に目指していきたいと考えておりますので、
分からないことや質問などあれば、気軽にお問い合わせください。

【完成した音楽室】
音楽室 音楽室

Asta の日記 DAY 5 「イースター」

Labas (ラバス)、こんにちは!

皆さん、元気にしていましたか?皆さんの3月はいかがでしたか?私の三月は結構仕事で忙しかったです。学校訪問、アイスランドセミナー、オンラインでリトアニア人に八丈島について紹介する講座などを行い、三月は「人の前で話す」月でした。毎日忙しいことは今年度がもうすぐ終わるということも影響をするのではないかと思いますけどね。

島の様子を見ると、3月はたくさんの人の人生に変化をもたらしたと思いました。島を離れたり、何かの新しいことを始めたりする人もいましたよね。その島の動きが咲き始めた木に似ていました。木の花が「おめでとう」、「頑張れ」、「楽しもう」ということを言いたいぐらい鮮やかな色で島の人を応援しているように見えました。

そして花が散ってから、慣れ親しんだ緑に変わり、人に不安な気持ちから行動をする時期に変わっていきましょうと言っているように読み取りました。それは3月と4月に起こる「押し寄せる」日本の現象なのかなと考えます。初めてだからよく分かりません。

日本の節目の気持ちがリトアニアの新しい命の雰囲気と似ています。暗い周りが緑に変わり、自然が生まれ変わることで人の心に春が入ります。その気持ちの天辺が春の象徴であるイースターです。イースターは全国で祝われているキリスト教の祭ですが、昔は違いました。14世紀の終わりまでリトアニア人が多神教信仰を持っていました。その頃から同じような春の祭がありました。ということで、根が強い春の祭がリトアニア人の中に大切に思われています。

現在では、宗教的な人々が教会でキリストの復活を祝っていますが、その部分以外、全国でやっている習慣があります。家族と親戚が集まって、一緒にご飯を食べることです。しかし、その集まりの大きな特徴がイースターエッグです。卵はイースターの(宗教的な意味を除き)一番大事な部分です。ですが、普通の卵ではなくて、イースター卵と言えば、染めた卵の話です。

イースター卵の染め方は家族によって異なりますが、目標は一緒です。できるだけきれいな模様の卵を作る事です。卵は人生の始まりと生命力を意味しています。染めた卵をイースターの日に家族で食べますが、その食べ方が独特です。食べる前に占い/卵割りゲームをやります。ゲームは人が卵を選ぶことで始まります。選んでから、隣の相手と勝負して、優勝者は別の組の優勝者と勝負します。負けた方は割った卵の皮を剥いてから食べます。最後まで割ってない卵を持っている人が今年に元気で、運がいい人になると考えられています。それが本当かどうか皆さんの想像に任せますが、一つが明らかです。イースターはリトアニアのとても楽しい祭です。

イースターエッグのイラスト

今年の町役場職員の作品展示会で私は「竜の卵」を紹介したことがありました。それは、おばあさんから受け継いだ家族の秘密のやり方で染めたイースター卵でした。

リトアニアのイースターゲームや卵を染めてみたい方に良いニュースをお伝えします。4月の15日(1回)と17日 (2回)八丈島で楽しいイースター卵を作る活動をやります。リトアニア文化や新しいことを学んでみたい方、または楽しく時間を過ごしたい方、アスタの家族の秘密の伝統的な染め方を知りたい方は以下の詳しい情報をご覧ください。
リトアニア文化体験講座「イースターエッグを作ろう」

では、2022年の4月に向けて、春の勢力を吸収し、私たちも復活しましょう!

またね IKI